MEDIUM定例会議 2025年9月10日

このブログ記事は私達MEDIUMが週一回開催する定例会議の内容を再構成して掲載するものです。最新のAIニュースやウェブ制作、デザインに関する情報をお届けします。
※各AIサービスの性能比較や優劣に関する評価は発言者の主観が含まれます。また、サービス価格や機能については変動する可能性があるため、最新の正確な情報についてはベンダーの公式ホームページをご確認ください。

吉田： ウェブディレクター、デザイナー
川村： ウェブデザイナー
西川： ウェブデザイナー
戸髙： ウェブデザイナー
本田： 進行役

目次-

開発効率を上げるAIツールのリアルな活用法

– VS CodeとAIツールの連携とその効果

– CopilotとGemini、それぞれの使い分け

– 画像生成AIの進化と現場での可能性 – 座談会を終えて

開発効率を上げるAIツールのリアルな活用法

〈本田〉
    さて、今日のテーマは「開発効率を上げるAIツールの活用法」です。最近、各社から様々なAIツールやアップデートが発表されていますが、皆さんは業務でどのように活用していますか？ 特に吉田さんは最近、VS CodeのCopilot（MCP）を色々試されていると聞きましたがいかがでしょう。

〈吉田〉
はい、いくつか試してみました。例えば、ワークフローを組んであげれば、指定したサイトからデータを集めてきて、それを元にJSONを作成し、既存のページと紐づけるといった一連の作業を自動でやってくれるので、かなり便利ですね。データ作成や単純なレイアウト作業なんかは、もうAIに任せてしまって、僕らはもっとクリエイティブな部分や設計に集中できるようになるのが理想かなと。

〈川村〉
なるほど。単純作業をAIに任せるわけですね。他にどんなことができそうでしたか？

〈吉田〉
Figmaと連携してマークアップを生成する機能や、既存のコードを解析してマークダウン形式の仕様書を作ってくれる機能なんかもありました。ただ、期待していた部分と少し違った点もあって、例えばPythonやNode.jsの実行環境まで全てクラウドで完結してくれるのかと思いきや、結局自分のPC（ローカル環境）にインストールが必要だったりします。そのあたりの管理は、まだ自分で行う必要がありますね。

〈戸髙〉
環境構築まで全て自動、というわけではないんですね。

〈吉田〉
そうですね。ただ、必要なパッケージが足りなければ「これをインストールしてください」と指示してくれるので、開発の初期段階のハードルはかなり下がると感じました。これまでみたいに、何が原因で動かないのかを手探りで探す時間はかなり削減できると思います。全体としては、うまく使えば強力な武器になるという印象です。

VS CodeとAIツールの連携とその効果

〈本田〉
VS Codeとの連携という点で、他の皆さんはどうですか？ 西川さんは普段、無料版のCopilotを使っていますよね。

〈西川〉
はい、私は無料版を使っています。ちょっとしたコードの変換、例えば元々あるJavaScriptを今作っている仕様に合わせて書き換えてもらったりする時に便利ですね。VS Codeの中で作業が完結するのが一番のメリットだと感じています。わざわざブラウザを開いて、Geminiにコードを貼り付けて…という手間が省けるので。

〈吉田〉
それは本当にそう。VS Code内で使えると、いちいちコードをコピー＆ペーストしなくても、「このファイルの5行目から30行目を参照して、こう書き換えて」みたいに指示できるのが楽ですよね。あとは、補完機能がかなり賢くて。HTMLを途中まで書くと、「たぶんこういう動的な機能を追加したいんだろう」と予測してJavaScriptのコードを提案してくれたりします。コメントを書くだけで、その先のコードを生成してくれることもありますし。

〈川村〉
すごいですね。ほとんどAIと会話しながらコーディングしていくようなイメージですか？

〈吉田〉
まさにそんな感じです。「はい」か「いいえ」で答えていくだけで、どんどんコードができていくような感覚ですね。もちろん、複雑な処理は自分で書く必要がありますが、定型的な部分はAIに任せることで、かなりスピードアップできると思います。

〈本田〉
なるほど。開発のスタイルそのものが変わりそうですね。ちなみに、ClaudeのVS Code拡張機能も話題になっていましたが、そちらはどうなんでしょう？

〈吉田〉
あ、それも試そうとしたんですが、現状の公式対応はMacとLinuxだけみたいで。Windowsで使うには少し工夫が必要なので、まだ一般的ではないかもしれません。機能的にもCopilotがあれば大体カバーできるかな、という印象です。

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CopilotとGemini、それぞれの使い分け

〈本田〉
CopilotとGeminiの話が出ましたが、皆さんはこの二つをどう使い分けていますか？ 用途によって得意不得意があるように感じますが。

〈西川〉
私は、新しいことや何か技術的に詰まったことを調べる時はGeminiを使っていますね。VS Codeでの作業中にちょっとしたことを聞くのはCopilot、という感じです。

〈戸髙〉
私も似たような使い方です。コーディング中の細々とした疑問はCopilotに聞いて、根本的なエラーの解決策を探ったり、新しい技術の概要を掴んだりする時はGeminiに相談することが多いです。

〈吉田〉
僕も基本的には同じですね。ただ、最新のモデルで比較すると、個人的にはGeminiの方が賢いと感じる場面が多いです。Copilotも内部でGeminiのモデルを使えるんですが、本家のGeminiに聞いた方が的確な答えが返ってくるような気がします。ただ、Copilotにはエージェントモードがあって、複数のAIモデルを切り替えながら最適な答えを探してくれる機能があります。例えば、ある指示を出してうまくいかなかった時に、AIのモデルをClaudeに変えてもう一度試す、みたいなことが簡単にできるのは便利ですね。

〈川村〉
なるほど、AIにも個性や得意分野があるから、それを切り替えながら使えるのは強みですね。

〈吉田〉
そうなんです。だから、コーディング中はVS CodeのCopilotをメインにしつつ、より高度な判断や調査が必要な時はGeminiを使う、というのが今のところ一番効率的な使い方なのかなと思っています。

画像生成AIの進化と現場での可能性

〈本田〉
ありがとうございます。では次に、画像生成AIの話題に移りたいと思います。最近はクオリティも上がってきて、デザイン業務での活用も現実的になってきたかと思いますが、このあたりで何か試していることなどありますか？

〈川村〉
すみません、私はまだあまり業務で本格的に使えていなくて…。日々の情報収集はしていますが、具体的な活用事例となると、まだこれからという感じです。

〈吉田〉
そうですね。今日の話の中心がVS Code連携だったので、画像生成AIについては、また別の機会にじっくり話すのがいいかもしれませんね。それぞれ試しているツールも違うでしょうし。

〈本田〉
わかりました。では、このテーマは次回以降の課題としましょう。皆さん、それまでに何か面白い使い方を見つけておいてください。


座談会を終えて

〈本田〉
本日はありがとうございました。AIツール、特にVS Codeと連携できるコーディング支援ツールのリアルな活用法について、具体的な議論ができました。単純作業をAIに任せ、人間はより創造的な業務に集中するという未来が、もうそこまで来ていることを実感しますね。
それぞれのツールの特性を理解し、CopilotやGeminiといった異なる強みを持つAIをうまく使い分けることが、今後の開発効率を左右する重要な鍵になりそうです。今回の座談会が、皆さんの業務のヒントになれば幸いです。次回もまた、有意義な情報交換をしましょう。